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そういった皆さんの努力の甲斐もあって災害の発生件数は減少してきました。
しかし、船舶という厳しい作業環境の中では、少しでも気を抜くと、また元の不安全な状態に戻ってしまいます。
そもそも災害防止活動の効果的な手段は、全員参加にあります。
一人が百歩前進するより百人が一歩前進する方が良いといわれています。
つまり、乗組員全員が自主的に参加してこそ効果があるのです。
そこで船内においては「ツール・ボックス・ミーティング」が重要となります。
この「ツール・ボックス・ミーティング」とは、作業にとりかかる前に「ツールボックス」、つまり道具箱の付近や業場の片隅で、気軽に作業者が集まって五〜十分程度、危険がどこに潜んでいるか、危険要因を解消するための対策は何かなどを話し合ったうえ、事前のチェックを行い、事故の防止対策を立てる集まりです。
その内容をもう少し詳しく説明しますと、これから行う作業の手順や人員の配置、またグループの

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